こんにちは。

 

アニメ大好き

フィギュアオタクの研究員のっちです!

 

ここ数年でのフィギュア界の界隈は、大きな変化を遂げました。

 

中でも最も大きかったのは、

アクリルスタンド”の登場。

 

アクリルスタンドの明確な出始めは分かりませんが、

2017年ころから徐々に増え始めてきた印象です。

 

(引用:https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71G2SSOnUwL._SL1094_.jpg)

 

上の画像は、“おそ松さん”のアクリルスタンドで、

2017年に話題性と可愛さで大人気だったことが印象に残っています。

 

しかし、アクリルスタンドの登場とともに、

多くの、8割以上のフィギュアオタクが強い違和感を感じたことでしょう。

 

アクリルスタンドはフィギュアなのか?

 

フィギュアと同じように棚や机の上に飾ることができる

アクリルスタンド

 

用途としてはさほど、フィギュアと大差が無いように思えます。

 

しかしながら、この“強い違和感”は

どこから来るものなのでしょうか?

 

今日はそんな、

アクリルスタンドはフィギュアなのか?”という疑問に対し、

フィギュアオタクのっちが実例を交え、解説していきます。

 

アクリルスタンドに違和感を感じ、

見るたびに、製品がリリースされるたびにもやもやとした気持ちを抱えていたあなたに、

是非読んでいただきたい内容です。

 

アクリルスタンドはフィギュアなのか?

まず、“アクリルスタンドはフィギュアなのか?”という、

ザックリとした疑問に答えていきます。

 

結論から申し上げますと、

フィギュアであってフィギュアではない”という

曖昧な答えになってしまいます。

 

アクリルスタンドはフィギュアとポスターの中間のような存在です。

 

例えるならば、

アニメと現実の中間である“2.5次元俳優”、

特殊なCGの初音ミクがステージ上で歌って踊るバーチャルライブの“マジカルミライ”、

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といったデジタルとリアルの融合などが挙げられます。

 

アクリルスタンドは、アニメ作品の劇中やポスターのキャラクターを引用し、

アクリル板に印刷した後、人物の形にくりぬかれたものであることが多いです。

 

フィギュアと同じように、

好きなキャラクターのアクリルスタンドを並べてインテリアとして楽しむのも良し、

キーホルダーとして、お気に入りのカバンに付けるのも良しで、

持つ人によって違う楽しみ方ができるのがアクリルスタンドの良い点ですよね。

 

アクリルスタンドはフィギュアとポスターの中間の存在

ということはお判りいただけたかと思います。

 

では、

この“アクリルスタンドを見るたびに感じるもやもや”の正体は何なのでしょうか?

 

次では、アクリルスタンドとフィギュアの違いを

“メリット”と“デメリット”を踏まえ、見ていきます。

アクリルスタンドに感じる“もやもや”の正体。

ここでは、アクリルスタンドを購入することに対しての

メリット、デメリットを見ていきます。

 

アクリルスタンドやフィギュアに限らず、

“物の楽しみ方は人それぞれ”なので、

“メリット・デメリット”と白黒つけてしまうと気分を害す方もいるでしょう。

 

“アクリルスタンド”という文化を分かりやすく説明するためだけのものなので、

アクリルスタンドってこんな背景があって、こういう立ち位置にあるんだ

という程度で見て頂ければと思います。

 

アクリルスタンドのメリット

では、アクリルスタンドのメリットとは

何なのでしょうか?

 

実際にフィギュアを手に取る人の目線で見ると、

次のことが挙げられます。

 

フィギュア化されにくいキャラクターでもアクリルスタンドになることはある

アニメのキャラクターが商品化されるにあたり、

アクリルスタンドであればその敷居は比較的低く

商品化されやすいと言えます。

 

下の画像は“鬼滅の刃”のアクリルスタンドです。

引用:https://twitter.com/ufotable/status/1167814701490688004/photo/2)

 

左から、悲鳴嶼行冥/時透無一郎/甘露寺蜜璃/煉獄杏寿郎/竈門炭治郎/冨岡義勇/胡蝶しのぶ

と並んでいるのですが、この記事の公開時にフィギュア化されているのは

竈門炭治郎/冨岡義勇の2人のみです。

 

他の柱をテーブルや棚の上に飾ろうと思ったら、アクリルスタンドを購入する他ありません。

 

アニメキャラクターをフィギュア化するのには多くの時間と手間がかかり、

相当な人気が出たアニメ作品かつそのキャラクターにも人気があるものが

フィギュアとして世に出る場合がほとんどです。

 

圧倒的な人気のキャラクターでなくても、机の上に飾ることができる製品として世に出るのは、

アクリルスタンド最大のメリットと言えます。

 

ちなみに、他の柱である

伊黒小芭内/宇髄天元/不死川実弥

についても、アクリルスタンド化が決まっています。

 

“造形”という概念が存在しない

アクリルスタンドは、ポスターやアニメ本編からの引用が

そのまま製品化される場合がほとんどです。

 

なので、フィギュアの出来の良し悪しに直結する“造形”という概念がありません

 

フィギュアでは、造形師によっで“出来栄え”が異なってくるので、

同じ「Re:ゼロから始める異世界生活のレム」をフィギュア化したとしても、

クオリティ、価値や人気度に大きな差が出てしまいます。

 

アクリルスタンドは

常に一定ラインのクオリティを保てる

という点でもメリットメリットがあります。

 

比較的安価

プライズフィギュアを除く、市販品のフィギュアを購入しようとした場合、

可動無しのものを選ぶと、少なくとも8,000円以上はかかります。

 

凝った造形のものになると、2.3万円を超えることも珍しくありません。

 

その点、アクリルスタンドであれば

フィギュアと同じサイズのものを購入したとしても、

2,000円~3,000円程度に収まる場合が多いです。

 

比較的安価なうえにクオリティに大きな差はない

 

アクリルスタンドの特徴の一つです。

 

場所を取らない

アクリルスタンドの多くは、

人物部分と台座部分が外れるようになっており、

はずしてしまえばそれぞれの薄い板になるので

持ち運びや収納時に場所を取りません

 

配送時にも場所を取らず、一度に多くのアクリルスタンドを運ぶことができるので、

売る側にも買う側にもメリットと言えます。

 

持ち主によってできる“2way”の使い方

アクリルスタンドは、

良くも悪くも“アクリル板に印刷した絵”です。

 

製品によっては、

アクリルスタンドとしても使えるし、キーホルダーとしても使える、

持ち主によって使い分けられる“2way”の臨機応変さを持ち合わせているものもあります。

 

この点も、立体のフィギュアにはないメリットです。

アクリルスタンドのデメリット

では、アクリルスタンドの

デメリットとは何なのでしょうか?

 

ここでは、世の中の

フィギュアオタクの視点で見ていきます。

 

“アクリルに印刷された絵”である

アクリルスタンドは、良くも悪くも

“アクリルに印刷された絵”以外の何物でもありません。

 

絵には、上でも触れた“造形”の概念がないことをはじめ、

“角度”の概念も、“方向”の概念もありません。

 

この、“造形”、“角度”、“方向”の概念がないことは、

よく言えば“アクリルスタンドは一定のクオリティを出せる

悪く言えば“つまらない”んです。

 

植物を育てるのが好きの人なら伝わるかと思いますが、

生花と比べて造花ってつまらないですよね。

 

ラーメン好きの人からしたら、

有名店コラボのカップラーメンで満足してしまってる人って

とても勿体ないですよね。

 

アクリルスタンドは、良くも悪くも

味がない

んです。

 

味がない”ことが

アクリルスタンドの最大のデメリットです。

 

並べてもフィギュアより統一感が出ない

アクリルスタンドは、

同じシリーズで並べてもフィギュアのような統一感を出せません

 

下の画像は、「Re:ゼロから始める異世界生活」のアクリルスタンドです。

(引用:https://img.animatetimes.com/news/visual/2016/1479372064_1_7_d162ecde6e1391ee6634187c3090273b.jpg)

同じシリーズ、同じサイズ、同じシーンの衣装でデザインは統一されているのですが、

どこか、統一感が無く、各アクリルスタンドが独立して存在している印象になってしまっています。

 

理由は単純で、

透明なアクリルとはいえど、キャラクターの周りに“”が出来てしまっているんですよね。

 

人は物を捉える際、

枠内のものを一括り”として捉えます。

 

風景画を描く人であれば分かるかと思いますが、

その風景を捉える際、手で枠を作り、他の周りの風景情報を一切シャットアウトした状態で、

書きたい風景の印象を見ます。

 

手の枠を通して景色を見ることで、

実際に絵にした際の良し悪しや印象を見ます。

 

アクリルスタンドの場合、

キャラクターの周りにある線が“枠”の役割をしてしまい、

“一つの独立したもの”として認識させてしまいます。

 

並べたアクリルスタンドの更に外側に枠を作ったり、同じ背景の前置いたりすることで、

統一感を出すことは可能なのですが、

そうなると、フィギュアとの絵の中間であるアクリルスタンドは更に

“絵の方向”に比重が置かれてしまいますよね。

 

アクリルスタンドではできない“フィギュアならでは”の楽しみ方

ではここで、実際のフィギュアは、

アクリルスタンドと比べてどのような楽しみ方ができるのかを見ていきます。

 

フィギュアのみに出来る、アクリルスタンドには出来ない楽しみ方

ここでは、“フィギュアのみに出来る、アクリルスタンドには出来ない楽しみ方”を、

「Re:ゼロから始める異世界生活 リミテッドプレミアムフィギュア“レム”鬼天使Ver.」

を例に見ていきます。

 

まずはレム“鬼天使Ver.”正面画像。

この写真であれば、パッケージとほとんど変わらない角度だし、

プライズ用に書き下ろされた絵とも大差ありません。

 

次にレム“鬼天使Ver.”の右側。

羽のふわふわ加減とすらっと伸びた華奢な腕。

 

この角度でキャラクター見ることは、アクリルスタンドには出来ません

 

次はレム“鬼天使Ver.”の後ろ。

羽の生えている所や、後ろ羽の様子、

後ろ髪の具合等、アクリルスタンドや絵では決して見ることのできない部分です。

 

今度はレム“鬼天使Ver.”の右側。

羽に相当なこだわりがあるのが見て取れます。

 

ベストな角度を探す楽しさ

アクリルスタンドは、“絵”なので、楽しめるのは一方向のみです。

 

フィギュアの場合は立体造形物なので、上下左右前後、360°あらゆる角度から

自分のベストな角度を探す楽しみがあります。

 

レム“鬼天使Ver.”の

立像としてのベスト角度はココ!

ゴージャスな翼、ほのかな青の差し色の衣装、

スタイルや立ち居振る舞い等、どこをとっても非の無い角度なのではないでしょうか。

 

何かに猛烈に迷っているスバル君に

そっと手を差し伸べる、

まさに天使なレムリンです。

 

ちなみにレム“鬼天使Ver.”の素顔はこんな感じ。

「Re:ゼロから始める異世界生活」の劇中では、ほとんどの場合、

レムの右目は長い前髪で隠れています。

 

この「Re:ゼロから始める異世界生活 リミテッドプレミアムフィギュア“レム”鬼天使Ver.」もフィギュアも

例外ではなく、作中のレムに沿った造形をされているのですが、

フィギュアの場合は覗き込むことでその右目を確認することができます。

 

アクリルフィギュアではレムの右目をハッキリと確認できるものは出ていないので、

これも、“フィギュアにしかできない楽しみ方”の一つとして挙げられます。

 

最後に、レム“鬼天使Ver.”のスカートの中です。

こういうことをしているから「フィギュアオタクはキモい」と言われるのでしょうけど、

レムのスカートの中に関して作中で描かれることは絶対にありませんし、

アクリルフィギュアで確認できるものが出ることも無いでしょう。

 

食い込みの造形がかなり丁寧になされており、

造形師の愛・遊び心」を感じることができます。

 

勿論、アクリルスタンドのキャラクターのスカートの中を覗くことは出来ません

フィギュアが良いか、アクリルスタンドが良いか。

ここまで、アクリルスタンドのメリット・デメリット、

フィギュアとどう違うのかを中心に述べてきました。

 

捉え方や楽しみ方は人それぞれだし、

アクリルスタンドが良いとか悪いとか、

フィギュアが良いとか悪いとかはありません。

 

ただ、一つ危惧しているのが、これから更にアクリルスタンドが増えていき、

フィギュアの文化が縮小していってしまうのではないかということです。

 

今日までのアクリルスタンド化の流れを見ていると、

アクリルスタンドはお金儲けのためだけの単なる道具

に思えて仕方がないのです。

 

アクリルスタンドを出す企業も、売れなければ“失敗”になってしまうので、

売れそうなキャラクターをアクリルスタンドとして出すのは分かります。

 

人気のあるキャラクターなので、そのアクリルスタンドが売れるのも分かります。

 

でも、製品化に向かう会議の段階で、

多大なお金をかけてフィギュア化しても人気が出るかどうか分からないから、とりあえずアクリルスタンドとして出して様子を見ておくか

といった考えの下で作られたアクリルスタンドだってあると思うんです。

 

見方を変えれば、

フィギュア化されるチャンスを逃してしまったキャラクターがいる

ということになります。

 

好きなキャラクターが商品化され、

アクリルスタンドであったとしても購入したくなる気持ちは、

とても良く分かります。

 

しかし、

“とりあえずアクリルスタンドとして商品化”→“売れる”→“アクリルスタンド市場の拡大”

負のループを引き起こしている気がしてならないんですよね。

 

のっち自身、趣味柄、交流のある人の中にはオタクも数多くいるのですが、

皆口をそろえて言うのは、

アクリルスタンドじゃなくてフィギュア化して欲しかった。キャラクター自体は好きだからアクリルスタンドも買ったけど。

というようなことです。

 

生活を楽しく豊かなものにするための“オタク文化”が、

単なる企業の金儲けのためだけに使われない事を願っています。

 

アクリルスタンド、ここ数年でほんっと増えてきた。
わぁー!新たなオタク文化ですね(*^^*)
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